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スタンツ小学校【ドンマイ:チャレンジクラス】日間賀島でまるっと1日島遊び!
今月のチャレンジクラスの活動は、日間賀島での島遊び。
気づけば、もう12月です。
早いですね~。
今月の活動は、子どもたちの成長を感じるポイントが本当にたくさんありました。
※チャレンジクラスは、時間の管理から活動の進め方まで、全て子どもたちの力で行っていきます。
では早速、活動の様子を見ていきましょう。
今回もだいぶ長いです(笑)
朝、8:20に金山駅に集合。
人数の確認をして、出発します。
人数確認や、出発の合図から子どもたちのチャレンジが始まります。
まとめ役を担ってくれているMくんが
「みんな出発するよ~」と行っても、中々聞いていない様子。
ふふふ、面白い。
Mくんの声の掛け方も、照れ混じりで伝わらず、他の子達も朝一番で、まだまだ他人事感が強いみたい。
実際、普段の日常生活では、人数を確認したり、出発の合図を出したりするのは大人の仕事。
中々、自分事には感じにくいもんね。
なので、ちょっとだけ環境づくりのお手伝いを。
「みんな、今完全に人任せだよね?」
「まとめ役の子が人数を数えて、声を掛けて、それに着いていく」
「そうやって、連れて行ってもらおうとしていない?」
「本当に自分だけ乗り遅れて、島から帰ってこれなくなるかもしれないよ」
「一人ひとりが自分ごとで考えて動いた方がいいと思うな~」
何人か、はっとした表情を浮かべる子がチラホラと。
さてさて、今日一日。どうなることやら。楽しみ楽しみ。
まずは日間賀島行きのフェリーが出発する河和駅、河和港まで向かいます。
フェリーを待つ間にも、、、
電車に乗っているときにこんな会話がありました。
「まだ~?あと何駅?ひま~!」とS君が訴えていました。
そんなやり取りの中、今度は僕の方へやってきました。
「ねえ、りょうた先生!暇つぶしにスマホを持ってきたい!」
お、これは面白い。
良い学びのチャンスになるかもしれないな~
そんな風に感じながら会話をしてみることに。
( R:曽雌 S:S君 )
R「そうなんだ~」
S「そう!暇だもん!」
R「なるほど~、何か暇つぶしになる物を持って来なかったの?」
S「本を持ってきたんだけど、すぐに飽きちゃった!だからスマホ持ってきても良い!?」
R「スマホは無くしたときのリスクが高いからな~」
S「絶対無くさないって!」
R「この前、琵琶湖に行ったときに、ICカードを無くしてめちゃくちゃ大変な思いをしていた子もきっとそう思っていたと思うな~」
S「うっ、、、だ、だから、りょうた先生はどうなの!?良いの!!?ダメなの!!?」
R「なるほど、りょうた先生の意見か。りょうた先生の意見は、今は無しかな。りょうた先生は、このドンマイの活動をみんなが人と関わったり、自分で考えながら楽しみを作っていけるようになってほしいなと思って作っているからね。スマホは、子どもも大人も、無くしたときのショックが大きすぎて、叱られるばかりで、どうして無くしてしまったのかを考えにくくなると思うし、ゲームの世界だけで楽しもうとしてしまう気がするからかな~。だた、りょうた先生も、他のみんなも、みんなのお母さんたちも納得できる理由があれば、全然ありかなとは思うけどね~」
S「でも、暇なんだけど!」
R「そうだな~。ちなみに、今日は何分ぐらい電車に乗るのか知ってた?」
S「知らない」
R「なるほど~、もしかしたら、そこかもしれないね。それは誰かに聞いたり、自分で調べたりして分かることだからね。それが分かっていれば、暇つぶしに何を持っていこうかなって、もっと考えられたかもしれないね~」
車内でこんなやり取りをしていました。
この会話を通して僕が意識してことは2つです。
一つ目は、暇な時間を楽しみに変えることは、自分の力でできること。
つまり、問題を他人事から自分事に変えることです。
普段、楽しい時間やプログラムは、誰かが与えてくれるものだと思い込んでしまうことが多いと思います。
だからこそ「あと何分!?あと何駅!?ひま~!!」と言えば、大人がなんとかしてくれると思いこんで、責任を他人事になってしまいがちです。
二つ目は、ルールには理由があり、変えることも可能だということ。
ルールには理由がありますよね。そして、それは必要に応じて変えていくことも可能なわけです。そのためには、なぜそのルールがあるのかを考えた上で、進めていかないといけない。
こんな、何気ない会話ですが、子どもたちの奥を考えると、めちゃくちゃ面白い会話に変わっていきます。
ちなみに、この「活動にスマホを持ってきても良いか」というテーマを、電車を降りた後に、全員に向けて投げかけてみました。
先程の会話の経緯も含めて子どもたちに説明をし、今の自分の意見は?
と手を挙げてもらいました。
すると、、、
① 持ってきても良い 約6人
② 持ってきてはダメ 約4人
③ ルールを決めれば持ってきても良い 約7人
傾向としては、3年生男子に持ってきても良いという意見が多かったですね。
そして、高学年や女子を中心にルールを決めればOKという意見が多かったです。
こんな問いかけからも、子どもたちが自分たちで決めて行けるんだという感覚を身に着けてほしいなと思っています。
今回は、意見を収集するまでにとどめました。
さあ、気を取り直して日間賀島へ!
やっと日間賀島にたどり着きました(笑)
今回の日間賀島での活動のポイントは3つ。
① 活動の進め方、時間の管理を自分たちで決める
② お昼ごはんはお店に入って食べる
③ お小遣いの範囲で、釣りもレンタサイクルもお土産の購入OK
子どもたちの話し合いの結果。
・午前はやりたいことを中心にグループを作る。
・そのグループでお昼ごはんを食べる
・13:30になったら一度全員集まる
・その後、もう一度やりたいことを中心にグループを再編する
・30分前にはフェリーが出発する港に集まる
午前中は主に3つのグループに。
A:日間賀島を歩いて一周チーム
B:釣りチーム
C:レンタサイクルチーム
ここまで、自分たちで決めていけるようになったことに、凄い成長を感じました。
時間配分や、グループの分け方。
個の視点、グループの視点、全体の視点を持って、話し合って決められるようになってきました。
ココからは、1日を写真を中心にお届けします。
本当に生き生きとしていますね。
子どもたちの笑顔を見ながら、子どもたちに必要な時間ってこういう時間なんだろうな~と改めて感じてしまいます。
誰かに与えてもらったものではなく
自分たちで作り出していく楽しさ
誰かに管理されるせわしなさではなく
ゆったりと楽しみを作り出せる余裕
日常の中では中々作りにくいからこそ
一日掛けて作れる遊び時間の大切さを感じます。
子どもたちが心から笑い続けることのできる社会を作るために
何が必要なのか、これからも考えていこうと思います。
来月は、御在所ロープウェイに乗って雪遊び!
次に会ったときのあいさつは、あけましておめでとう~だね!
お楽しみに!
曽雌りょうた