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スタンツ小学校【ドンマイプロジェクト】曽雌ブログ「仲良くするってどういうこと?」
仲良くってなんだろう?
みんな仲良く遊びましょう。
先日訪れた公園にこんな張り紙が貼ってありました。
よくある言葉ですよね。別におかしくもない。
でも、今の僕はこの言葉に凄く違和感を覚えてしまいます。
あなたにとって仲良くってなんなんですか?
昔、こんな問いかけを投げかけられました。
皆さんならこれになんて答えますか?
お互いを認めること?
受け入れること?
肯定すること?
ちなみに子どもたちに問いかけると、だいたいこんな風に返ってきます。
「ケンカをしないことだよ!」
なんだかこれも違うような気がします。
子どもたちに、自分の気持ちや意見を相手に言えるようになってほしい!と思っているにも関わらず、ケンカをしてはいけないと子どもたちは思っている。
ケンカしないで仲良くしなきゃだめでしょ!
という言葉が、もしかしたら子どもたちの考える力を奪っているのかもしれません。
勿論、相手を傷つけるようなケンカはお互いの関係を悪くしてしまうので良くないですけどね。
では、「仲良くする」ってなんなんでしょうか?
私たちの私生活をふりかえってみると、様々な「仲良く」があることに気づきます。
例えば、友達付き合い。それに、ご近所づきあい。仕事の同僚などなど。
これだけ考えても、「仲良く」の種類ってなんだか色々あるように感じてきませんか?
なんだかいろんな意味がごっちゃになって
「仲良くする」という一つの言葉にまとめられてしまっているような気がするんです。
実は、「仲良くする」って大きく3つの言葉に分けることができるんです。
それが3つの「きょうどう」という言葉です。
1つ目は「共同」です。
同じ空間で、それぞれが別の形で動いている状態です。
これは、同じ地域にそれぞれの家庭が住んでいるご近所づきあいをイメージしてもらえると分かりやすいかもしれませんね。
この場合、最低限同じ場所にいても良い距離感を保つことが求められます。
例えば、挨拶をする。会釈をするなど。
どちらかと言えば公共の仲の良さです。
2つ目は、「協同」です。
これは、一緒に同じ作業をしている状態です。
例えば、お祭りでの神輿担ぎや、一緒に重たい机を持ち上げる、などがこれに当たります。
3つ目は、「協働」です。
これは、同じ目標を向きながら、別の役割を果たしている状態です。
仕事やチームをイメージしてみると分かりやすいかもしれません。
こんな風に、「仲良くする」を分解して考えてみるとすっきりしませんか?
人間誰しも苦手な人はいると思います。そして、誰とでも友達になれる必要は実はないのかもしれません。
野外活動ではよくグループ活動をします。
その中では、様々な活動に取り組みますが、ただグループで活動をさせているだけだと、グループ活動の意味があまり無くなってしまいます。
今は、グループ活動で何を子どもたちにさせたいのか?
例えば、グループで一緒にいることを大事にするのか?
例えば、グループの中で競争をさせることを意識するのか?
例えば、グループで同じことをさせたいのか?
例えば、グループの中で役割を見つけさせたいのか?
そんなことを意識しながら一つひとつの活動をすることが大切になってくるんじゃないかなと考えています。
ちょっとした言葉に対する意識ですが、子どもたちを見る目が変わってくるのではないでしょうか?
結構面白いですよ~
ドンマイプロジェクト
曽雌