ブログ&イベント詳細
コンテンツトップ表示【1歳児クラス】4/14(月)の活動報告【ももいろぼうし_Mクラス】
今年から桃ぼうしさん(1歳児クラス)の担任になった、くーちゃんと、かあ先生。桃ぼうしさんのクラス活動初日を迎えるのを、ずっとずっと楽しみにしていました。
「ママー!」って泣いちゃうよね。
「いやだー」って、どこかに行こうとするよね。
「お菓子食べよう」って言っても絶対に「いらない!」って言う子いるよね。
ああもう、何やっても可愛いね。可愛いしかないよね。たまらないですね。
・・・・・・と、完全に”親バカ”な想いが溢れておりました。そして、こんなに幼い子をスタンツに出して下さるからには、おもいっきりスタンツを楽しませてあげたいと心を決めていました。怪我はさせない、でも最大に冒険しよう。自然の美しいもの、時には容赦無い厳しさがあるのも含めて、おもいっきり遊ばせてあげたい。そんな気持ちで初日を迎えました。ちなみにわたくし(かあ先生)、子ども達に少しでも安心してもらえる様、前日の晩から、髪や肌の手入れを入念に仕込んでおりました。
そして迎えた初日。
遊びに行く為に乗り込んだバスの中。耳をつんざくような激しい泣き声が、バス中に響き渡っていました。数日前に開催したクラス懇談会では、ママと一緒に同じバスに乗って、満開の桜並木を走りました。あのときは、ママも子ども達も期待と喜びに満ちた表情でしたが、ここにはママはいません。中には生命の危機を感じているかの様に体中を震わせて泣いている子も。
くーちゃんの朗らかな呼びかけに応えてくれる子は、1人か2人。席につかず、自力で昇降口へ向かう子も。なんとか全員の出席をとれたので、バスを発車してもらいました。
そして発車して、数分。
「あっ!消防車だ!皆見て!ほら!はしご消防車がいるよ!」
真剣に泣いている子達には申し訳ないのですが、私の一言に一瞬バスの中が静まりました。さすが「キング・オブ・働く車」。天白消防署の敷地内で、丁度はしご消防車が訓練しています。青空と桜を背景に、すうーと伸びる長いはしご。「かっこいいわぁ・・・・・・」と思わず漏らした私の言葉に、うんうんと頷く子ども達。
「かっこいいねえ。はしご消防車さん、ばいばーい」
あわせて、手を振る子ども達。子ども達のぷっくりとふくらんだほっぺには、涙の跡。春の陽が優しく照らします。
「・・・じゃあ。桃さんも公園に遊びに行きましょうか」
くーちゃんの声がやっと心に届いた様で、子ども達のまなざしが私たちに向けてくれるのを感じました。
さあ、今から初めてのぼうけんがはじまりますよ。バスは天白公園へ向かいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
公園に到着して、バスを降りた子ども達。山の頂きにつながる山道の階段に腰を下ろして、おやつをいただきました。アンパンマンのおせんべいを食べ、小魚の煮干しをつまみました。すっかり気持ちが晴れて上機嫌で食べる子もいれば、ひとくちかじっては嗚咽になる子も。おやつを頂いている間、散歩を楽しむ中高年層の団体さんが子ども達のそばを通り、ひとりひとり、労いの言葉をかけてもらいました。幼い子が泣いていても、笑っていても、可愛らしい。団体さんの曲がった背中が、嬉しそうに揺れていました。
おやつを食べた後は、頂上に向かって山道を登ってみました。幾つかある山道の中で、とりわけ傾斜が強く、杖を使って歩く人もいる程の場所。子ども達からすると、ものすごい難所です。
「さあ、登ってみようかねぇ。はいはいでも良いし、歩いても良いよ。登ってみようかね」
生まれてから、まだ2年も経っていない子ども達の初登山。自分でひとつひとつ進む事ができた子もいます。絶対に歩いてやるものかと、大声で泣きながら抵抗した子も。
(活動カレンダーの原稿より)
頂上まで辿り着くには、子ども達の体力気力に無理があると判断し、20段ほど上った後は元来た場所まで戻ることにしました。「行き良い良い、帰りは怖い」と童歌がありますが、本当に帰り道の方が泣けちゃいましたね。疲れて歩けない子、抱っこされると気持ちよさそうに眠る子、中には帰るのを渋る子。こちらの思う様には動かない子ども達。良いじゃないですか。ママやパパのいないところで、ちゃんと「自分」を出している。たいしたものです。
ちなみに、帰り道は市川先生も来てくれて、好々爺のごとく、子ども達を優しく抱っこしてくれました。
初日のクラス活動の様子は、スタンツのフェイスブックでも動画でお伝えしています。桃ぼうしの保護者様は、もうご覧になったかしら。
沢山泣けちゃった初日でしたが、春の自然は子ども達に沢山の刺激を与えてくれました。綿毛を飛ばしたり、モンシロチョウが飛ぶのを見たり、桜の花びらが風に乗って落ちるのを眺める等、色々な場面で子ども達の涙が止まりました。
12時前。はじめての活動を終えて、帰りのバスに乗り換えると、子ども達の表情がすっとやわらかくなりました。大冒険を終えて、気が楽になったからでしょうか。バスが発車した瞬間に眠りはじめる子も。
ああ、楽しかった・・・・・・!
子ども達、本当に良く頑張ったなあ。また会いたいなあ。もっと抱っこしてあげたいなあ。
クラス活動の余韻に浸りながら、バスの窓に映り込む自分の顔を眺めると・・・。
ぐしゃぐしゃに乱れた髪の毛に桜の花びらが絡まっていましたよ。
今週のクラス活動は、これでおしまいです。来週は、相生山のオアシスの森。
子ども達と一緒に、春の竹林の散歩を楽しみたいと思います。
スタンツ桃ぼうし(Mクラス)
くーちゃんと、かあ先生