3月9日（土）。寒の戻りが厳しかったですね。時には粉雪がちらつく程の寒い朝。

第一トレーニングセンターには、いつもと変わりなく子ども達の元気な笑顔が溢れていました。

この日の活動は、春キャベツを味わう。スーパーに行けば、年中買うことができる野菜ですが、春のはじめに収穫したキャベツは特に葉っぱがやわらかいですね。

「見て見て。春キャベツってね、こんなに簡単にめくれちゃうのよ」と、葉を1枚めくってみせると、子ども達からは「へえ･･･」と。そして事前に作っておいた「キャベツの漬物」を見せて、「これはどうやったらできるのかな」と聞いてみました。すると、たくさんの子達が挙手をして、自分で考えた事を発表します。「ほうちょうで切るんじゃなくて･･･手でちぎってると思う」「葉っぱがやわらかくて食べるとシャキシャキするのは･･･いっぱい、手でにぎにぎする（揉むこと）から？」「魔法の粉をかけて美味しくする！」等など、子ども達の推理する力はなかなか鋭いです。これまで調理実習を沢山行いましたが、調理をする前にみんなで考える、考察する時間を大切にしてきました。調理法や材料をぱっと伝えて、さあ作りましょうと声をかけるより、「これって、どうやったらできるのかな」「この味にするには、どうしたらいいのかな」と考えてから作ってみると、とても美味しいものができるのです。料理って、考えて作ることが多いですね。大人の私でも、日々、考えて考えて作っています。どんなに作り慣れたメニューでも、素材の状態が少し変わるだけで仕上がりが変わってしまいます。ちなみに「魔法の粉をかける！」と発言した子は、暫くしてから「もしかして、塩をかけるのかな」と考えをまとめてきました。「どうして、塩だと思ったの？」と聞くと、「さっき、生でかじったら塩が合うかなって思ったから」と。とても感心しましたね。そして、みんなで考察した後は調理を開始。保存用の袋にキャベツを入れて塩を入れてもみこみます。

自分の口にいれた時、どんな大きさが美味しく感じるのか。ポテトチップスぐらいの大きさを想像してちぎる子、すごく細かくちぎる子、1枚のまま袋に入れてから、袋の上から何度も叩いてやわらかくする子。ちなみに調理方法は、ほぼ自由です。「やっぱり、フライパンでジャーってしたい（炒めたい）」と言われたら、それも可能です。

ちなみに、2月に「イチゴのクラッカーのせ」の調理をした時も、子ども達はとても自由な発想で調理をしていました。クラッカーの上にイチゴを盛り付ける。どんなふうに乗せたら美味しくなるのか。美味しそうに見えるのか。イチゴの切り方、盛り付け方は、子ども達の個性がすごく表現できていましたね。

すごく自由な発想で作っているので、作っている時の子ども達の顔がすごく良いのです。

そして、キャベツの漬物。自分でちぎって、もみこんで、時間をかけること20分。

キャベツは程良くしんなりと。早速、試食をしてみました。

「美味しい！」と完食する子もいれば、ひとくちでげんなりした表情の子もいます。美味しいと感じても、まずいと感じても良いのです。最初に感じた味を覚えて、そこからどうやって美味しく変化をつけられるのか。ちなみに「まずい」と感じた子は、暫くしてから食べ直して「美味しくなってきた」と味の変化を報告してくれました。「時間がたつと、美味しくなる食べ物もあるよ」と伝えると、すごく納得した表情でしたよ。

調理実習の後は、年長児の子ども達のお別れ会を開きました。長い子は、3年間通ってくれました。

6人の年長児さんは、どの子も凄く優しくて、小さい子達には温かく接してくれました。お絵かきや工作、お料理など、物作りが大好きな子達でした。「年長さんの名前、知っているかな？」と聞くと、小さい子達は全員の名前を知っていました。しんや先生から修了証書と記念品をもらう時は、ちょっと緊張していましたね。4月からは、小学生になる年長児さん。これからも、応援していますよ！

そして、この1年間。毎週土曜日の午前中の時間。Cクラスの子ども達と過ごす時間は、私やしんや先生にとって、とても充実していました。週に1度だけあう子達が殆どですが、みんながとても仲良しで、凄く良い雰囲気で活動を楽しむ事ができました。1年間、元気な顔を見せてくれた子ども達に、感謝の思いでいっぱいです。そして、１年間通わせて下さった保護者様、本当にありがとうございました。また４月からも、宜しくお願いします。

GENKI塾Cクラス　　星野しんや・坂本カオリ