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スタンツ小学校【豆知識ブログ】幼児教育と非認知スキルの関係について
日常にちょっぴり役立つ情報をお届けします。
学ぶことって凄く時間がかかりますよね。
本を1冊読むのにも結構な時間が必要です。
そこで、これまで学んできたことをもとに、役立つ情報をピンポイントでお伝えしていきます。
今回は、今話題の?幼児教育と非認知スキルについてです。
今回は、幼児教育とその後の教育について、合わせてご紹介していきます。
今回ご紹介させて頂くのは
あくまでアメリカで社会的な貧困を改善するために行われた研究です。
社会的な貧困を改善するためには、教育の効果が重要であるとの仮説から
幼児教育に焦点を当てて、研究をされたものです。
面白いのが、その研究方法です。
なんと、幼児期から30歳、40歳まで、継続的に追跡調査を行っているんです。
つまり約30年以上にわたった研究プロジェクトなんですね。
これは凄い、スタンツでも出来ると面白いんですけどね~
それはさておき
一つ前置きをしておくと
あくまで貧困を改善するために始まったプロジェクトなので
一つ一つのデータにそれほど執着せずに
これが絶対に正しいんだ!とは思わないでくださいね。
あくまで、自分の考えに役立てるような感じでみてみてください。
では、本題に入っていきましょう。
今回は、幼児教育と非認知スキルについてです。
結論から言うと
幼児期の教育は、大人になった後も大きく影響する。
そして、その中でも非認知スキルを育てることが非常に重要である。
という考え方です。
社会的にも広がりつつある考え方なので、
ご存じの方も多いかもしれません。
改めて「非認知スキル」とは何なのか。
ここで言うスキルとは、後天的に身につけられる力のことを指します。
人間のスキルは
「認知スキル」と「非認知スキル」に大きく二分するという考え方です。
⬛認知スキルは、いわゆる数字で測れる学力のことを指します。
例)IQテスト、学力検査、PISA学力調査などで測定されるもの
⬛非認知スキルは、肉体的・精神的健康や、協調性、根気強さ、意欲、自信といった社会的に必要とされる力のことを指します。
凄く簡単に考えると、学校の通知表でみて
算数や国語など学力テストで測れるものは、認知スキル
意欲や態度など数字では測れず、右側に◯がつくものが、非認知スキル
となります。
学校の通知表が、それらを正しく測定できているかは、今回置いておきます。
あくまで分かりやすく説明するための例えです。
今回のポイントは4つです。
- ① 幼児期に非認知スキルを上げると、その後の人生に大きな影響を与える
- ② 幼児期に認知スキルに介入しても、その瞬間は伸びるが、その後の伸びは小さい
- ③ 幼児期の教育は、子どもの性格や意欲を形成するプログラムがもっとも効果的である
- ④ 効果的なプログラムは、その後も継続していくことで最も効果が高くなる。
簡単にまとめると
・幼児期には、子どもの意欲や自主性を育むと良い
・幼児期には、勉強はそれほど必要ないが、学習への意欲を高める働きは効果的
・幼児期に身につけた計画性や協調性などの社会的スキルは、大人になってからも効果的
・幼児期に育てた非認知スキルは、その後も継続的していく方が良い
補足ポイント(幼児期以降のこどものためには?)
- ① 認知的スキルは幼少期に確立され、11歳頃までに基盤が固まる。
- ② 社会的スキルや性格的スキルなどの非認知スキルは、二十代のはじめまで変化の可能性がある。
- ③ そのため、十代以降の子どもに対する戦略は、意欲や性格的スキル、社会的スキルを強化することに力を入れると効果的である
- ④ 非認知スキルを伸ばすことで、脳の働きや知性が鍛えられ、認知スキルが向上し、成績が急激に伸びたとのデータもある。
まとめると
・学力は、意欲や向上心と合わせて伸ばしていくのが良い
・小学校の高学年までに、学習の態度や基盤を作っておくと効果的
・小学5年生以上は、社会性を育むプログラムが効果的
・大学生まで、性格や態度は変えることができる
という考え方となります。
これらを合わせて考えると
幼児期に思いっきり遊んで
小学校で学習への意欲と態度をみにつけ
中学校からは、体験と学習を両立し
高校、大学は、社会の中で自分の進む道に向かった体験をしていく
が最も効果的な学び方なのかもしれませんね。
いかがでしたか?
あくまで一つの参考にしてみてくださいね。
次回もお楽しみに~
曽雌