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スタンツ小学校【ドンマイプロジェクト】曽雌ブログ「大人だって失敗ばかり」

『ああ、良かったなあ』

 

先日のドンマイプロジェクトのネイチャークラスの活動での出来事です。僕は、活動から少しだけ離れた場所に座り、子どもたちの様子を見ていました。

1日の活動も終わりに近づいてきた頃、小学1年生の女の子が、こちらに近づき膝の上に座って来ました。

そして、、、「つかれた~」と背中を預けながらポロリ。

そのとき僕は何の気なしにこう答えました。

「そっかあ、がんばったんだね」

すると、その女の子はこちらをチラリと振り向きながら、“うん”とほんの小さくうなずき、、、

そして、何も言わずに立ち上がり、そのまま活動へと戻っていきました。

その場での会話はたったそれだけ。どこにでもありそうな光景ですね。

 

でも、僕はその後ろ姿を見ながら心の中で強く思ったんです。

“ああ、良かった”

 “今回は間違えなかった”

その子が僕に求めていたものは、応援でも励ましでも、それこそ叱咤激励なんてものではなくて、ただただ“共感”だったんですね。

「あとちょっとだからもう少し頑張ろう」でもなく、

「そんなこと言わないであとちょっと頑張ろう」でもない。

“私頑張っているんだよ”っていう気持ちを認めてほしかっただけなんですね。

ただただ、気持ちに『共感』してほしかった。

 

もうちょっとだから頑張らなくちゃいけないことなんて、その子はきっと百も承知だったでしょう。

 

でも、そこに向かうため、少しだけ心の体力を回復しに来たんですね。

後ろ姿を見ながら、その子の安心出来る場所になれていることを嬉しく思うのと同時に、

とっても恐ろしくも感じました。

 

たまたま、今回は気づくことができたかもしれない。

でも、次にまた同じ場面に出会ったときはどうだろう?

 

もしかしたら、、、

 

“違うよ!そんなことわかってるの!私のことちゃんと分かってよ!”

 

なんてことになるかもしれない。

 

僕は『言葉』を凄く大事にしています。

私達は『言葉』で考え、『言葉』で繋がっていきます。

だからこそ、僕は子どもたちに投げかける『言葉』を凄く意識しています。

 

そのために、子どもたちの『言葉にならない言葉』に全身全霊をかけて向き合っていきたいとも思っています。

 

子どもたちと関わるときの一言。

子どもたちに問いかけるときの一言。

 

活動中、困っていそうな子がいたときに

「どうしたの?」と問いかけるのか

「大丈夫?」と問いかけるのか

「何か手伝おうか?」と問いかけるのか

 

言葉を変えるだけで、全然違ってきますよね。

 

この子にはどんな問いかけ方をしたら良いだろうか?

いつも必死に頭を使います。

 

でも、実は失敗の方が多いんです。

後になってから

 

“ああ、違った。気づいてあげられなくてゴメンね”

 

って何度も何度も反省を繰り返しているんです。

子どもたちの心って一人ひとり違うじゃないですか。

 

だからきっと誰にでも通用するような関わり方って無いんだと思います。

それこそ、『言葉』の一つまで考えるとより一層ですよね。

 

どれだけ本を読んでも

どれだけ遠くまで学びにいっても

どれだけ反省を繰り返しても

 

本当にいつも失敗ばかりです。

でも、だからこそまた学ぼうって思える。

 

だから、今回は思ったんです。

 

“ああ、良かった”って。

 

子どもたちとの関わりって、私たち大人にとっても大きな成長の機会を与えてくれます。

 

なあ、みんな。大人だって失敗ばかりだぞ~!

って、子どもたちに胸を張って言えるような大人でいたいですね。

 

曽雌

 

明日は

「仲良くするってどういうこと?」

について書いてみたいと思います。

お楽しみに!

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