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スタンツ小学校【チャレンジクラス】商店街から考える町おこし

6月のチャレンジクラスの活動報告です。

今月の活動テーマは「名古屋を遊ぼう!」というとで、名古屋の商店街をまわりました。

一日の活動ですが、本当にいろんなドラマがありました。

 

活動のポイントは4つ。

①目的地までは自分たち(子ども)の力で電車を使って行く

②お小遣い(1,000円)の使い方を考える

③3つの商店街を回って、違いを考える

④次会の屋台づくりにつなげよう

 

一番最初に子どもたちに問いかけました。

 

 

名古屋には3大商店街と言われていた3つの商店街があるんだ。

大曽根商店街、円頓寺商店街、そして大須商店街。

今、一番有名なのは大須商店街だよね?

では、どうして大須商店街にはあそこまで人が集まるんだと思う?

それぞれの商店街の違いを実際に見て回って考えてみよう!

まずは、大曽根商店街まで向かいました。

3つのグループに分かれて、鶴舞駅から大曽根駅まで向かいます。

大人は一切口出ししない。子どもたちの力のみを使って向かいます。

 

さて、1つ目の大曽根商店街に到着です。

ここはオズモール商店街と言われ、オズの魔法使いと絡めながら開発をしようとした商店街。

残念ながら今はほとんど人がいないです。

今回は一人1000円のお小遣い(昼食代込)を使って商店街をまわります。

 

そこで、最初にお金の使い方について話をしました。

 

「みんなお金には3つの使い方があるのを知ってる?」

興味津々の子どもたち

「1つ目は、生きたお金の使い方。お金を使うことで何かを学べたり、誰かのためになったり、未来のために使うお金の使い方だね。これを“投資”っていうんだよ。例えば、何かを勉強するために使うのが投資に当たるお金の使い方だよね。」

「2つ目は、必要なものに使うお金の使い方。これを“消費”って言うんだ。例えば、人間はご飯を食べないと生きていけないよね?だからお昼ご飯を買うのは必要なことだよね。だからこれは“消費”なんだ。」

「3つ目は、一言で言うと無駄遣い。これを“浪費”っていうんだ。何かを学ぶためでもなく、必要の無いものを買ってしまうのがこの“浪費”にあたるよね。例えば、のどが渇いたとき、まだ水筒の中にお茶が残っているのに、自販機でジュースを買うのは必要なことかな?そうだよね。これが“浪費”なんだ」

「みんなはどんなお金の使い方をしたい?」

「そして、みんなのお父さんやお母さんはどんなお金の使い方をしてほしいと思っている?」

そんな問いかけをしました。

 

お金を使うときに、どんなお金の使い方をしたら良いかって中々イメージしにくいですよね。

中にはまだまだ理解するのが難しい子もいたかもしれないですが、自分で考える視点を持ってほしいなと思っています。

面白かったのが、商店街をまわっている間に、子ども同士で「これって投資かな~、消費かな~」なんて会話が飛び交っていました。

 

2つ目にまわったのが、円頓寺商店街です。

国際センター駅から徒歩5分。駅を降りてからも、道を聞きながら商店街まで進んでいきます。本当に大人のやることが一切無くなっていきます。

 

自分たちで出来ることが増えてくるとちょっと周りが見えなくなることも…。

ここでは、こんな話を投げかけました。

 

商店街の中にある、昔ながらのおもちゃ屋さんに、とあるグループが入っていったときのことです。おもちゃ屋さんに入ること自体は問題無いと思います。冷やかしが良い悪いはあるかと思いますが、実際に自分たちでも買えるものがあるかどうかを見に行くのは悪いことではないですよね。そして、そのときの子どもたちの過ごし方がとりわけ悪かったわけでも無いんです。割と気をつけて過ごしていました。

 

おもちゃ屋さんを出た子どもたちに聞いてみました。

 

「みんながおもちゃ屋さんに入ってからちょっとたった後、座っていた店員のおじさんが立ち始めたんだ。それに気づいた子いる?」

 

小さく首をふる子どもたち。

 

「いや、別に怒っているわけじゃないんだよ。考えてほしいなと思って聞いているだけだからね。」

「どうして、おのおじさんは途中から立ったんだと思う?」

ん~、、、と考え始める子どもたち。

「あ、分かった。僕たちが何か壊さないかって心配したんだ。」

「なるほど、それもあるかもしれないね~。他には?」

「お客さんが来たから仕事しなくちゃって思ったんだと思う」

「なるほど、確かにそれもあるかもしれないね、他にはあるかな?」

「ん~~~」

 

「よく周りを見て行動しましょうって言われるじゃん。でもあれってどうすれば良いか中々わかりにくいよね。りょうた先生は、周りを見るってこういうことじゃないかなって思っているんだ」

「私達の周りにいる人がどんな表情をしているか?どんな行動をしているかって意識しながら行動出来ると、ぐっと過ごしやすくなると思うんだ」

「例えば、おもちゃ屋さんのおじさんが、君たちのことを見ておもちゃを壊さないかって心配をしているならば、どうしたら良いと思う?」

「もしかしたら、一言、『商品を見ていっても良いですか?』って聞けば変わるかもしれないよね。そんな小さな変化に気づけることってりょうた先生は凄く大事だと思うんだ」

 

これこそまさに体験学習だな~なんて考えていました。実際に体験をしているからこそ考えられる。体験を通して、答えのない問いを考えることこそ、本当の体験学習だな~と子どもたちと話しながら僕も一緒に考えていました。

 

お昼ご飯を食べて、最後の商店街に出発です!

 

最後は、大須商店街です。ここは圧倒的に人が多い。どうしてこんなに人が集まっているんだろう?

そんな問いかけと共に子どもたちはまわっていきました。

さて、活動が終わってからの振り返りの時間。ちょっとしたディスカッションを行ってみました。

 

「人が集まる商店街にはどんな特徴があった?」

「人がいない商店街には、しまっているお店が多い」

「大須の商店街には、買ってすぐに食べられるもの多い」

「人が集まっている商店街は、流行をすぐに取り入れている」

「駅から近くてわかりやすいかどうか」

「売っている人が元気が良いほうが買いやすい」

 

全て子どもたちが考えた意見です。

 

どれも体験を通じて考えた答えなので納得感があります。

僕は、体験学習や野外教育ってただ体験するだけじゃ意味がないと思っています。

 

その体験や遊びをいかに日常生活に繋げていくのか。その視点が大切じゃないかなと考えています。そのための振り返りです。

 

来月は、野外炊事です。テーマは、「屋台を作ろう!」

今回商店街でまわった屋台を参考に、メニュー、価格、売り方を考えて野外炊事を行います。

 

どうなることやら?今からワクワクしますね~

 

曽雌

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