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スタンツ小学校【はなきき探究教室】自分のことを知るからできること
「僕は参加しない」
思いがけない言葉から始まりました。
普段、誰よりも探究に夢中になり、誰よりも率先して考えていた男の子の言葉です。
今回のテーマは「プロダクトデザイナー編」。
身の回りにある様々な道具を探究し、最終的にオリジナルの文房具をデザインすることを目指します。
その中でも第二回の今週は、道具の今と昔を探究していきました。
フォークとスプーンはどちらが早く生まれた?
ショルダーバックとリュックサックはどちらが早く生まれた?
フォークの祖先は何の道具?
様々な道具の歴史をクイズ形式で、子どもたちと一緒に探究していきました。
チーム対抗でクイズを行い、正解した人数の多いチームがポイントをもらえるというルールです。
勿論、子どもたちは大盛り上がり。
チームで相談しながら、真剣に考えています。
その中で、一人じっと下を向いている男の子がいたんです。
その子の言葉が、冒頭の言葉でした。
そして、その理由が凄いんです。
「僕は、きっとクイズで負けてしまったら泣いてしまう。だから、クイズには参加しない。」
きっと、本当に心の底から探究活動を大切にしていたんでしょう。
クイズには参加しないものの、自由帳に気づいたことや、考えたことをひたすらにメモをしていきます。
きっと誰よりも、参加したかったはず。
きっと誰よりも、発表したかったはず。
でもぐっと我慢をした。
なぜって、泣いてしまったら探究活動ができなくなってしまうから。
そんな彼の心に、胸をうたれました。
自分のことを知らないとできないことです。
だから、クイズ以外の場面では、自ら前に出てきて自分の考えを伝えてくれました。
「ボールペンの先には、小さい丸いボールがあって、そのボールが回るからインクがでるんだよ!」
周りのみんなも、その説明に興味津々。
彼は誰よりも探究活動を楽しめるプロなのかもしれないですね。
また来週も「なぜ」「ワクワク」を大切に。
曽雌