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スタンツ小学校【ドンマイ】トークイベント報告「東京から探究学習のプロを呼ぼう」
ドンマイプロジェクトの曽雌です。
6月30日㈯ センターでトークイベントを開催しました。
今回お呼びしたのは、東京で子どもたちの探究学習を実践されている岩田さんです。
このトークイベントの中で印象に残っている言葉があります。
「探究は、答えを自分で作り出していくこと」
まさに、この考え方は、野外教育と通じるものがありますよね。
自然の中で、自ら遊びの環境を作り上げていく野外教育と、自分なりのテーマ設定をして、幅広い視点から物事を考え、答えを作り上げていく探究学習は、同じ力を育んでいるんではないでしょうか。
この日のトークイベントは、2部構成で進んでいきました。
1部目は、実際に探究学習を体験してみる。
2部目は、探究のプログラムをやってみて感じた質問を聞いてみる。
最初はクイズから始まりました。
今回のテーマは「物のしくみ」について。
Q鍵の仕組みはどうなっている?
普段何気なく目にする鍵穴の中は、どんな仕組みで作られているのか?
そんな身近な仕組みに目を向けるクイズに、どんどん引き込まれていきました。
グループに分かれて、ディスカッションをしながら進んでいきます。
大人も子どもも一緒に「う~ん」と頭を悩ませながら考えていきます。
その後も、自分たちで考える時間が続いていきました。
そして、気づけばアッという間に1時間が過ぎてしまいました。
「もっとやりたい!」との表情が見て取れたので、ちょっぴりワークを延長することに。
最後は、岩田さんへの質問タイム!
こんな質問が出ていましたよ~
・探究学習を始めたきっかけは?
・岩田さん自身は、幼少期のころどんな子どもだった?
・探究学習を行う上で、苦手な子にどんな風に関わる?
・子どもが自主的に考える上で、ヒントの出し方は?
・この仕事をしていて楽しいと感じる瞬間は?
・探究学習を行う上で気を付けていることは?
などなど
いや~面白い話がたくさん聞けましたね!
岩田さん、ありがとうございました!!
今回参加できなかった皆さんに朗報です★
実は次の企画をすでに考えております!
また近日中にご案内させていただきますのでお楽しみに~
この探究学習について詳しく知りたい方は
TEL:052(802)3755 センターまでご連絡ください。
ドンマイプロジェクト 曽雌りょうた
以下、『遊びと探究の繋がり』についてコラムです。
なぜ、探究学習に目を向けたか?
それは、探究学習が遊びと同じメカニズムで考えていく学習だからです。
僕は10歳までは、思いっきり遊ぶことが大切だと考えています。
人間の脳は、3つの段階を経て成長していくと言われています。
①脳の神経細胞が劇的に増加していく時期
②その中で必要な神経細胞を、日々の刺激をもとに抜粋していく時期
③神経細胞同士を繋げ、もの事を深く考えられるようになっていく時期
そしてこの③番目は、10歳頃には既に大人と同じ程度まで発達が完了して行きます。
だから、10歳頃までは、いかに外界から刺激を受け取り、自ら試行錯誤しながら考えられるかが大切になってきます。
そして、それに最も適したものが「遊び」です。
答えの決まったものを覚えるのではなく、自分で作り出していく。
これって脳の発達から見てもすごい大切なことなんです。
でも、どうしても「ただ遊んでいるだけ」と見られてしまいがちなのが野外遊びです。
だからこそ、僕は遊びと日常を繋げるナニカをずっと探していました。
そこで、たどり着いたのが探究学習だったのです。
遊びによって身についている力を
探究することによってアウトプットできるように繋げていく。
そんな風に、野外遊びを違った形で世の中に出していけるんじゃないかと考えています。
曽雌