あんなに寒かった冬を忘れてしまうほど、天白公園は温かな光で溢れていました。今日はGENKI塾Cコースの今年度最後の授業の日。いつもは第一トレーニングセンターで活動をしていますが、今日は歩いて天白公園へ行きました。広い原っぱを自由に走り回る子ども達。3つのグループに別れて遊びました。集合時間がくるまで、自由に遊んでいいよ、先生達は様子を見ているからねと声をかけると、とても自然な雰囲気で子ども達はグループとして行動していました。年少さんが希望する遊びを組んで、皆で一緒に遊んでいる。その中で、つくしやタンポポの花も見つけ、子ども達は訪れた春を十分感じる事ができました。

秋のはじまりの頃には見れなかった姿です。皆と友達になって、一緒に造る事を楽しもう。その想い、子ども達に伝わっているのだなと、感慨深くその様子を見守っていました。

グループでの自由遊びを終えた後、GENKI塾Cコースのお別れ会を行いました。年少さんから順に一列に並んで座ってもらいました。そして子ども達と向き合う様にして、先生は大きな声で呼びかけます。

「皆さん、Cコースの教室では色々な物を作ったり、お料理をしました。皆で墨を使ってお絵かきをしたの、覚えている？」

「うん！」

「椅子も作ったね、皆、素敵な椅子を作る事ができましたね」

「うん！」

「美味しいお料理もしたね。もみじの天ぷら、覚えてる？」

「覚えてる！めっちゃ、おいしかった！！」

「そうだったねえ。他には大根餅にわらび餅も作ったね」

「作った作った！すごく美味しかった！」

「皆さん、鋸を使って竹を切る事ができますか？」

「できるー！！」（この時が、皆の声が一番大きかったです）

「金槌を使って釘が打てますか？」

「打てるー！！」

「そして皆さん、皆と仲良く色々な物を作れるようになりましたか？」

「友達いっぱいできた」「リーダーがいつも優しかった！」

どの子も、いきいきとした表情でした。週に一度、二時間の限られた時間ではありましたが、子ども達は沢山の経験と自信を作る事ができました。そして何よりも、そこで物を作り出す環境に居心地の良さを感じる事ができました。僭越ながら、私も子どもの頃から絵を描いたり物を作る事が好きでした。好きになった理由は制作をしている時の環境がとても影響を受けています。皆の作品を見て創作の刺激を受け、皆が自分の作品を見て何かを感じてくれる。そして時には手伝ってもらったり、助言をもらえる。個々の造形力を伸ばす事も必要ですが、物を作り出す中で心が豊かになる事も大切だと思います。GENKI塾Cコースの雰囲気は、私の幼い頃の記憶に似ている所があります。

そして2学期の後半からは、子ども達は物を作り出す事をとても楽しめる様になりました。そして、一緒に物づくりをする友達と良い関係を作ろうと努力するようになりました。私も、子ども達と過ごす土曜日の朝は、とても心穏やかに楽しむことができました。そして、そんな子ども達に、とても感謝しています。

れいな先生と、はるな先生に名前を呼んでもらうと、丘の上までかけあがります。そして先生に抱きしめてもらい、首からメダルをかけてもらいました。ちなみにメダルとリボンがすぐにとれるようになっています。リボンを外して飾って頂くのをお勧めします。

春から小学生になる4人の子達。君たちのおかげで、教室の雰囲気が一気に温かくなりました。そして、下の学年の子供たちが皆、君たちの事をとても慕っていました。お別れの会が終わったあと、1人の女の子が下をうつむいていましたね。「もう会えないんだね」と。小学生になったら、ますます元気に頑張って下さい。そして物作りの楽しさをいつまでも忘れないで下さいね。

そしてとうとう年長さんになる、年中クラスの子ども達。「4月からは君たちがリーダーですよ！」と伝えたら、みんな、凄く嬉しそうな顔をしていましたね。とってもとっても頼りにしています。是非春からは、先生と一緒に楽しく頑張りましょう。

最後に、元気いっぱいでちょっぴり、やんちゃな年少クラスの子ども達。教室の中では一番人数が多い学年です。男の子も女の子も個性溢れる子達ばかり。そして、つくられる作品も、皆ユニーク。「4月から新しい年少さんが来るよ。どうする？」と聞いたら、「金槌教える！」「泣く子もいるから、よしよしするー！」等と早くも先輩の気分です。その前向きな気持ちが良いですね。

最後に、この1年間、子ども達を温かく応援して下さった保護者の皆様。

本当に、ありがとうございました。新学期からは更に充実した活動になるよう、スタッフ一同頑張っていきたいと思います。これからもどうぞ宜しくおねがいします！

GENKI塾Cコース　坂本カオリ