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Do曜塾【GENKI塾Cコース】わらび餅、美味しく作れました。
「わらびー餅、つめたーくて、おいしいーよ」
夏になると路地から聞こえてくる、この歌。わらび餅の移動販売車から聞こえてきますね。まだ、夏じゃないのに、どうしてわらび餅を作ったのかしら。と、思われたかもしれませんね。わらび餅を作るわらび粉は、春先になると野山で見かける山菜のひとつ、わらびの地下茎から採集されます。昔の方は、雪が解けた地面から春の野草が生えてくるのを、とても心待ちにしていたと思います。ちなみに、本わらびの粉を作るのは大変難しく、作られる量も希少な故、大変高価です。その為、一般で使用されるわらび餅の粉はサツマイモのでんぷんを使用されています。今回使用したわらび餅の粉は、サツマイモのでんぷんではありますが、「本来は春先に食べる、おやつですよ」と伝える為に、生のわらびも見せてあげました。
「あ、見た事ある」「天白公園で見た」等、くるんとまるまった姿に見覚えのある子も。しかし、このくるんとまるまった山菜から、どうやって御餅になるのでしょうか。
わらび餅の粉をお水で溶かし、砂糖を加えます。鍋に火をかけ、焦がさない様に気をつけながら、粉を木べらで混ぜます。火にかけて数分もしないうちに、とろとろの水から一気に粘りが出てきます。
その粘った餅をスプーンですくって、冷水にさらします。良く冷やした後、ざるにとって水を切ります。好みで、きな粉や黒蜜をかけてできあがりです。作業工程はとてもシンプル。子ども達は始めから最後まで、調理に関わる事ができました。どんどんと形を変えてくる餅の様子を、子ども達はとても興味深く観察していました。
ちなみに、生のわらびは重曹を入れて灰汁抜きをした後、そばつゆに漬けました。ほんの少し苦みがあります。けれど独特のぬめりと食感が美味しいのです。子ども達は、このわらびも試食しました。春、野山でとれる食べ物には独特の苦みがあります。それも美味しさの一つだと伝えると、子ども達は納得した様子でした。
出来上がったわらび餅をいよいよ試食。最初に食べた、わらびのお浸しの味。
そしてわらび餅の味。
みんなで丸くなって食べてみました。一口、口に含んだ瞬間、しーんと静まりました。
あまりにも美味しいと、言葉を失っちゃうのですね。
冷たくて、ぷるんとした食感。そして、きな粉と絡めた時の絶妙な甘さ。先生達も試食しましたが、甘味処で食べるわらび餅と変わらない程、完成度の高い味でした。
おかわり用に残しておいた分は、あっと言う間になくなりました。
秋に作った、もみじの天ぷら。お正月明けに作った大根餅。そして、今日作ったわらび餅。
全て、日本の昔から食されたおやつです。見た目はちょっと地味ですが、皆で作って食べてみると、とても美味しいのです。ゆったりとした雰囲気で、子ども達は美味しく味わう事ができました。
今年度のGENKI塾Cコース、残すところ、あと1回になりました。卒業して、Cコースの教室とお別れするお子さんもいます。教室の皆が仲良しです。寂しさもありますが、来週は笑顔いっぱいで、お別れ会をしたいと思います。
こちらは、授業が終わった後の、お弁当の時間。
美味しいお弁当を食べた後、独楽を回したりブロックで遊んだり、工作の続きを楽しんでいますよ!