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スタンツおだしの授業 その3
鰹節を初めて引くのは、子ども達だけでなく、先生も初めて。
そうですよね、今から50年ぐらい前まではどこの家庭にも鰹節器があって
お母さんが鰹を引いておりました。
かあ先生は出身が沖縄なんですけど、沖縄の「おばあ」が、毎朝鰹を引いてましたね。
家の近くで魚を釣って、釣った魚とアーサー(アオサ)が味噌汁の具になっていました。
今は、鰹節器で引いている御家庭の方が珍しいですよね。
子ども達の指先を傷めないように先生も一緒に鰹を引くのですが、なかなかコツをつかめずに苦戦する姿も。若い先生達にとっても、良い経験になりました。
皆で楽しく待っている間、削り節器の小さな引き出しの中には、なんとか削り節が溜まってきました。
子ども達が引いた分だけでは味があまり出ないので、鰹節を買ったところ(寅よし商店様)にお願いして、ふわっふわっに削ってもらったのも用意しました。
ちょっとだけ手にとって食べてみると、あっと言う間に舌の上で溶けていきます。
寅さあ、いよいよお出汁を作ります。
小鍋に、どんこを戻した汁と昆布だしを入れます。
昆布の表面にふつふつと小さな泡がたったら、昆布を菜箸で引き揚げます。
引き上げ時が肝心なので、子ども達も注意して鍋の様子を見守ります。
よし商店さんの削り節はとても新鮮でおいしいのです。削りたての素晴らしい香と味に、子ども達は大感激。
そして次に、子ども達が引いてくれた削り節を入れます。
ふわっふわの削り節も入れます。
お鍋に入れた時に、お花の花びらがぱあーと開くように見えるから
「花かつお」と言うんだよと教えてあげると、子ども達はとても納得した表情でした。