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Do曜塾GENKI塾Cコース 活動報告
「皆覚えてる?先週の土曜日のお天気って」
「雨!」「台風来てた(近づいていた)」
「そうだったね。そして今日の天気は」
「雨!」「また台風が来るー」
バスの中で、子ども達は顔を見合わせて頷きます。
「じゃあ、先週はどこに行って、何をして遊んだのか覚えてる?」
「動物園……」
「そう!東山動物園でした!……で、何をしたのかな?」
「……」思い出そうとしている表情の子がいっぱい。
「ヒントは選挙!」
「選挙?」
「そう。わかるかなあ?」
「あ、どの動物が一番好きか、皆で決めた」
「ゴリラとかいっぱい見た」
「そうです。正解です!!」
東山動物園に向かうバスの中、子ども達とこんな会話をしていました。
先週に続いて今週も東山動植物園。しかし今日は、動物園には行きません。植物園で秋の草花を観察したりドングリ等の採集を目的にした活動ですが、動物と植物どちらに気持ちが動くかと考えると、動物だろうなあ……と、ちょっと心配しておりました。
「それで、今日も東山動物園に行くのですが、動物は見ません」
「えっ?」
予想通りの子ども達の反応。中には、明らかに落胆の表情を浮かべる子も。
—–そうよね、動物見るの、楽しいよね。でもね、植物園には動物園には無い面白さがあるんですよ。みんなが知っているドングリの実。細長いのもあれば、お帽子を被ったのもあるでしょう?先生は何度も植物園に行っているけれど、ドングリだけで6種類は見つけられるし、どこにドングリの木があるのか知っているよ。
そんな事を伝えてみると、子ども達の表情は次第にいきいきとしてきました。さあ、いっぱいドングリを集めるぞ!今日もいっぱい楽しもうね。子ども達の期待感が思いっきり高まったところで、丁度植物園に到着しました。バスから降りると自然に列ができました。それはきちんと整列したものではなく、年長児の子達が皆に声かけをしてできた列です。みんなで活動を楽しもう。子ども達の気持ちがとても良く伝わってきました。
植物園って楽しい所だよ。
植物園の中に入って数メートルもしないうちに、「わあーーー!」と子供たちから歓声が。植物園のシンボルツリー、縄文杉のレプリカです。
「すごーい」
「めっちゃ大きい!!」
「かっこいい!!」
先週のシャバーニを見た時よりも大興奮の子ども達。こんなに大きな木。きっとはじめて見たのでしょうね。植物園には、他にもたくさんの素敵な木があるんだよ。そう伝えると、子ども達の目はキョロキョロとあたりを見渡します。同じぐらいに高く伸びたナンキンハゼ。てっぺんのあたりから順に紅葉が始まっていて、少し引いたところから眺めると、それはとても美しいのです。落ち葉と落ちている木の実だけはお土産にして良いよと子ども達に伝えると、用意した袋に早速きれいな色の落ち葉を集め始めました。
縄文杉の時は絶叫に近いぐらい大声を張り上げていた子ども達。遊歩道を進むにつれ、自然と落ち着いた雰囲気になってきました。拾い集めたドングリの形を見せ合う子。お気に入りの葉っぱをお友達に分けてあげる子。途中で雨が強く降りだしてきましたが、森の中は雨を凌ぐことができました。万葉の道と、武家屋敷の辺りをじっくりと散策しました。
今日はあえて、散策時にお茶(お水)を飲む機会を何度か作りました。きれいな景色を見て、静かな環境の中でお茶を飲んで寛ぐ。「先生ね、ここに来ると好きな飲み物を持っていくの。例えお水でも、ここで飲むと特別に美味しく感じるんだよ」と伝えると、その言葉に習ってお茶を飲む子達。飲むタイミングは自由です。
「美味しいねえ」と、しみじみと味わう声があちこちで聞こえました。「こんどここで、みんなで御煎餅を食べたい」と言う子もいました。それも良いですね、きっといつもの数倍美味しく感じるでしょうね。
活動を終えてセンターに向かうバスの中。「植物園、行ってみてどうでした?」と感想を聞いてみたところ、「ゆっくりして、たのしい」と言う子がいました。きっと、「ゆったりとした気持ち」を伝えたかったのでしょうね。「もっと探検したい」「もっと行きたい」と言う声が沢山寄せられました。
機会がありましたら、是非ご家族の皆さんで植物園に行かれてみては如何でしょうか。動物園で遊んで、食事は植物園等。おすすめは、ポットに熱いお湯を入れて、好きな飲み物を作っていただくこと。普段飲んでいる飲み物の味が格別に変わりますよ。