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スタンツ小学校【豆知識ブログ】子どもたちと自然遊びをする際のススメ

色んな保護者や指導者の方々から

自然の中で子どもたちと遊ぶ際に

どうやって遊んだらいいか分からない

というご相談を頂くことがあります。

 

ゲームやスマホのように与えられた遊びではなく

子どもたちが自分たちで作り出す遊びをしてほしい

でも、自然の中でどうやって子どもたちと遊べばいいか

分からないという悩みです。

 

 

こんなご相談に対して

これまで僕は、自然の中で遊ぶ『遊びのアイディア』

が分からなくて困っているのだと思っていました。

 

だから、具体的な自然遊びのアイディアがたくさんあれば

と考えていたんです。

 

 

でも、最近、ご相談の本質は

そこじゃないのでは?と感じています。

 

世の中に自然遊びのアイディアはたくさん転がっています。

例えば、落ち葉を集めてお風呂を作る遊び。

知識としては、皆さん一度は聞いたことがあると思うんです。

 

では、どうしてできないのか?

それは、集める落ち葉の下に

どんなリスクが隠れているか分からないから

なんじゃないかと思います。

 

いざ、落ち葉を集めようとしたときに

ムカデのような危険な虫がいるかも…

と心の中で心理的なブレーキが

かかってしまうんじゃないかと思います。

 

 

つまりこれまでのご相談の本質は

自然の中での『遊びのアイディア』が分からないのではなく

自然の中で『起こりうるリスク』と『適切な対処方法』が分からない

が問題の本質だったんじゃないかと気づきました。

 

実際、これは僕ら自然遊びのプロでも同じだからです。

子どもたちが遊ぶ自然環境は、事前に下見をした上で活動します。

だから、ここなら大丈夫と判断した上で遊んでいるんです。

 

実際、初めて下見をする自然の中なんかは

下見の段階で、結構ドキドキしながら下見をするんです。

 

この森を進んだら何かが出てくるんじゃないか?

って。勝手に妄想しながらビクビクします。

 

正直、僕もかなりの怖がりなので(笑)

 

でも、それに慣れてくると

ある程度、野外遊びをしてきた経験で

初めての遊ぶ自然の場所でも

リスクについてのイメージが描けるようになっていきます。

 

だから、この場所では

こんな遊びができそうだな~

 

でも、あそこは見通しが悪いから気をつけないと…

進む前に子どもたちを集めて、ゆっくり歩くように伝えないとな。

もしかしたら、走っていく子がいるかもしれないから、

100メートル前ぐらいで一回集めた方がいいかな。

 

この時期は、ハチが攻撃的だから気をつけないと…

あの木の周りは危なそうかも。

でも、ハチもこちらから刺激をしなければ大丈夫。

遊ぶ場所を変えよう。

 

 

みたいな感じで。

その場所での遊びのイメージを持てるようになっていきます。

 

 

きっとこのリスクをイメージできないことが

『遊び方が分からない』の中に含まれていたんだと思います。

 

でも、自然の中で子どもたちと遊ぶ際に

リスクを全て排除してしまっては

何の意味もないですよね。

 

なので、ココからが指導者の役割になっていきます。

子どもたちが遊ぶ上で、どこまでのリスクを残して

どこまでのリスクを排除するのか。

 

勿論、その子たちの知識や経験、今の子どもたちの状態。

そして、自分の知識や経験、今の自分の精神状態。

など、様々な要因で変わってきます。

 

今回、簡単に図で考え方をまとめてみました。

 

 

 

 

 

 

 

これが子どもの遊びを見守ることのできる環境かどうか

にも繋がっていきます。

 

なので、当然のことながら

指導者の知識や経験によって

子どもの遊びを見守れる領域も広くなることでしょう。

 

ただ、良く勘違いしてしまいがちなのは、

子どもの遊びを広く見守ることよりも

 

今ある状況の中でどこまで遊びを広げられるかを

子ども自身が考えられることの方がはるかに重要なんです。

 

なぜなら、遊びの本質は与えられるものではなく

自分たちで作り上げるものだからです。

 

 

良く子どもたちから出てくる文句は

 

「この前は良いって言ったのに!」

「◯◯先生は、良いって言ってたのに!」

 

という言葉ですよね。

 

でも、そんなのは違って当たり前ですよね。

だって、みんな知識も経験も違うんだから。

そのときの環境だって違っているはずですもんね。

 

例え同じ場所でも

晴れの日にできることと

雨の日にできることは変わりますよね。

 

そんなとき、雨に文句を言っても何も変わらないじゃないですか。

むしろ、雨だからこそ何ができるかな?

と考えられることの方が、よっぽど楽しいと思います。

 

 

今ある環境で、今いる人たちと

どうやって楽しい遊びを作れるか?

 

だからこそ

その瞬間、瞬間で子どもたちと一緒に遊びを作っていくことの

大切さを強く感じます。

 

 

少し、話がそれてしまいましたね。

 

 

まとめると、

子どもたちとの『遊び方』が分からないときには

 

『遊びの引き出し』が少ないのか

『リスクが分からない』のかを考える必要がある

と思います。

 

 

そう考えると、自然遊びって誰でもできそうに思えて

結構、専門性の高い仕事なのかもしれませんね。

 

と、ちょっとだけ誇らしげに感じたり(笑)

 

 

今回はココまで!

また次回をお楽しみ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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