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スタンツ小学校【ドンマイ:チャレンジクラス】日本初!?小学生が自分たちで企画する修学旅行~その③全体発表編~

引き続きチャレンジクラス11月の活動ブログを掲載していきます。

 

このブログは

小学生が自分たちで企画する修学旅行~その①説明編~

小学生が自分たちで企画する修学旅行~その②グループ編~

の続きとなっております。

 

是非そちらからお読みください。

1日の活動でブログを3つもまたぐことになるとは…

 

さて、お昼ごはんを食べてから

15分だけ園庭で遊びの時間を作ることに。

お昼を食べた後って眠くなりますよね。

体を動かすことで集中力が高まるよ

なんて話を子どもたちにしていました。

 

そして、いよいよ全体での発表から

修学旅行の内容を決定する時間がやってきました。

 

進め方は以下の通り

  • ① 学年ごとに絞ってきた企画案を一人ひとりプレゼンテーションしていく

・発表時間:3分

・質疑応答:1分30秒

  • ② ポストイットを使いながら投票し、アイディアを3つに絞る
  • ③ それぞれの良さを話し合いながら1つに絞っていく
  • ④ 決定

 

今回面白いのが、それぞれのプレゼンターは

自分がもともと考えてきたアイディアに関わらず

学年ごとに話し合った中で、自分が共感できたものを

プレゼンテーションしています。

 

基本的には

・行き先

・目的

・内容

・行き方やお金、時間など

の4項目でプレゼンテーションを行います。

 

トップバッターは3年生のK.KくんとH.Sくん

福井県の恐竜博物館をプレゼンテーションしました。

 

彼らがプレゼンをした内容は

恐竜博物館に行くことで、恐竜のことに詳しくなり、恐竜博士になれる

というものでした。

 

ここまではある意味一般的な内容だったんですが

その後のやり取りがすごかったんです。

 

毎回プレゼンテーションが終わった後に

僕からあえて批判的な質問を行います。

 

今回はこんな質問

「恐竜博士になれることは分かったよ。じゃあ、どうして恐竜博士になった方が良いの?恐竜が好きな子は嬉しいかもしれない。でも、恐竜がそんなに好きじゃない子は、恐竜博士になると何が良いのか分からいと思うんだ。どうかな?」

 

それに対して彼らが必死に頭を悩ませながら話した内容がコチラ

「う~ん、シーラカンスみたいに昔から生き残っている生き物がいるでしょ。そうやって、昔の生き物と今の生き物には繋がりがあるんだ。だから、恐竜やその化石を学ぶことで、今の動物のことも学ぶことができるようになる」

 

おお!なるほど~!!

これには一同びっくり。すごい納得感がありました。

 

特に焦っていたのが、5年生チーム。

「これ、ヤバくない…?」

ボソボソとお互いの顔を見合わせている様子が・・・

 

 

そして、二人目のプレゼンテーションへ。

二人目は3年生のM.Sちゃん。

彼女もまた、中々面白いプレゼンテーションをしてくれました。

プレゼンをした内容は、三重県のおやつタウンへ行くプランです。

プレゼンテーションの中で、様々なメリットを伝えてくれました。

  • ・ 色々なおやつ作りの体験ができること
  • ・ アスレチックがあること
  • ・ 名古屋から1時間程度で行けること

それを聞いていた子どもたちの表情が

どんどん引き込まれていくのが伝わってきます。

 

 

そして、目的として伝えていたのが

工場見学を通して作り手の気持ちを知ることができる

というものでした。

 

そして、プレゼン後の質問に対しての回答が

これまた納得感の高いものでした。

 

「工場見学を通して、作り手の気持ちを知ることで、どんな良いことあるの?」

 

それに対して彼女の回答が

「私はもともとお菓子がそんなに好きじゃないんです。なので、作り手の気持ちを知ることで好きになれるところが見つかるかもしれないと思いました。それだけじゃなくて、他の食べ物でも作り手の気持ちを知ることで、好きになれることが増えると思いました」

 

これまた、なるほど~

と納得感広がっていきました。

 

その後も続々とプレゼンテーションが続いて行きました。

どのプレゼンテーションも目的の提示や、メリットの提示など

中々興味を引くものばかりでした。

 

そして、質問タイムの質問もどんどん鋭い質問へと変わっていきます。

「それを体験すると何が学べるんですか?」

「泊まる場所はどんなところを考えているんですか?」

などなど

 

そして、全員のプレゼンテーションが終わり

投票タイムとなりました。

 

ポストイット使い自分が良いと思ったもの2つを

ホワイトボードへ貼っていきます。

 

その結果、、、

・おやつタウン

・白川郷

・つま恋リゾートホテル

 

が最終のアイディアに残ることに。

 

ここから最後の話し合いが始まります。

 

学年単位のグループにまとまって

それぞれの項目を話し合っていきます。

 

ただし、話し合いの時間は各項目2分です。

短い時間で自分の意見を伝えていく必要があります。

 

そして、グループ毎にどんな総意が取れたのか

総意が取れなくても、どんな話し合いが行われたのか

を元にしながら少しずつ全体での決定まで持っていきます。

 

これが世に言うファシリテーションという技術です。

ビジネスの会議なんかで良く耳にする単語ですが

実は100人や200人規模の市民会議なんかで使われているのが

この形での話し合いなんです。

 

 

まず初めの話し合いは

この3つの中でどのプランが良いと思うか

 

そして話し合いの結果

・おやつタウン

・つま恋

のプランへと絞られていきました。

 

その後、改めてこの2つをもとに話し合いを行います。

話し合いの結果

おやつタウンプランが決まりました。

 

理由は、おやつタウンならば、他の何かを組み合わせることができるのではないかとの意見からです。

ココに来て、3年生が考えていたツアープランが再浮上してきた形ですね。

 

そして、最後は

おやつタウンと何を組み合わせるか

 

候補は2つ

・奈良公園

・赤目四八滝

です。

 

その結果、、、

おやつタウンと赤目四八滝のプランに決まりました。

 

 

いや~本当に面白い話し合いになりました。

何が凄いって、子どもたちの集中力ですね。

誰一人「もういいじゃん、早く決めようよ」と投げやりにならず

最後まで自分の意見を伝えあっていました。

 

自分ごとになっていた証拠ですね。

 

勿論、人と話し合う経験や、自分の意見を伝える経験が

まだ浅い子も中にはいます。

 

なので、話し合いに入って行ける個人差はあります。

ただ、こういう場面を繰り返していくことで

自然と身についていくんだろうな~

と子どもたちを見ていて感じました。

 

昨年度、同じように企画をしたときから考えても

圧倒的に話し合いの質は上がっています。

 

 

義務教育初の民間校長として杉並区立和田中学校校長を務めた

教育改革実践家の藤原和博さんは、これからの時代に必要な力は

 

「正解」ではなく「納得感」である

と言っています。

 

以下引用

正解主義や情報処理型の教育を変えないといけない。徹底的に正解を記憶させたうえでそれを再生させるような、「正解を速く正確に出したもの勝ち」みたいな教育を少し緩める必要がある。なくしちゃダメ。少し緩める。今は9割~9割5分の正解主義を7割程度に緩めて、その代わりに僕が「情報編集力」と呼んでいるものの教育を行っていく必要がある。正解がない課題について議論したりブレストしたりして、「納得できる解」を求める方向に教育を振らないといけない。

https://globis.jp/article/5158  (2017年藤原さんと文部科学大臣の対談より)

 

 

今回の企画を通して

まさに、この力が培われています。

 

正解を考えるのではなく

自分たちにとって納得できるものを

話し合いながら決めていく力。

 

その中には、自分の意見を伝えたり

相手の意見を聞いたり

その上でお互いの共通点を見つけたり

様々な力が必要になっていきます。

 

僕が子どもたちに聞いていった

厳し目の質問も、クリティカル・シンキング(批判的思考)といって

意見をより良くするために行われるもので

「正解」ではなく、「納得感」に目を向けものです。

 

これに対して子どもたちが全く萎縮せずに考えようとしていたところが

チャレンジクラスの価値なんじゃないかと思います。

 

 

長くなりましたが、このあたりで筆を置きたいと思います。

 

最後までお付き合い頂きありがとうございます。

以上、活動報告のブログでした~

 

曽雌

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