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スタンツ小学校【無人島Q&A⑥】無人島の安全対策は?
ドンマイプロジェクトの曽雌です。
さて、こちらは無人島自給自足生活について興味を持っている方に、実際にどんな風に生活するの?
とイメージをもってもらいやすくするためのQ&Aコーナーです。
このコーナーも今日で6回目の更新となりました。
今回は「無人島の安全対策は?」についてお答えします。
実は昨日、3年生のお子さんの保護者様からお問い合わせをいただきました。
「子どもはすごく行きたがっているんですけど、安全面がちょっと心配で……」
実際中々イメージできないですよね。
それでも無人島への参加希望者について知ることができ大変うれしく思います。
なので今回は、今回無人島に行く上で、安全面でどんな対策をしているかについてお答えしていきます。
一番大きな対策としては
現地の無人島スペシャリストである野外教育団体と提携
をした上で実施をすることです。
今回、無人島自給自足生活を実施するにあたり、兵庫県の野外教育の専門団体である、NPO法人生涯学習サポート兵庫(SHOSAPO)と提携を行っております。
提携の内容は以下の3点
①企画面にあたっての情報提供
②無人島本番に同行するスタッフの派遣
③物品の提供
実はこのSHOSAPO、無人島の第一人者とも言える団体で、毎年無人島で一週間の自給自足を行っております。
今年で13回目の開催となる無人島のスペシャリストとも言える団体なんですね。
そして僕自身、全国各地の野外教育団体を見てきた中で、最も信頼している団体でもあります。
学生時代から様々な企画に参画し、現在でも年に数回関わっています。
今回、このSHOSAPOが毎年実施をしているチャレンジアイランドという無人島自給自足生活の情報提供を元に、名古屋でのオリジナルとして修正を加え実施しております。
そして無人島に同団体からスタッフを2人派遣してもらうこととなっております。
また、無人島生活を行うにあたって、物品の提供をお願いしてあります。
生活に必要な、テントや調理器具から、安全面対策としてのAEDまで、一式を現地で用意をしてもらうという形です。
そのため、名古屋からの新幹線での移動は、自分たちの着替えなど、小さな荷物のみでの実施を可能としました。
まとめると、企画運営として参加する子どもたちの様子に全面的に集中できるように、物品やその他ハード面を委託した形となります。
■もしも台風が来たときはどうするの?
状況によって対応は、いくつかのパターンに分かれます。
・事前に直撃が予想される場合
中止になる場合がございます。もしくは渡航を遅らせる場合がございます。
・上陸後に台風が直撃する場合
過去にも前例がございますが、浜辺に出ることを禁止し、無人島内に県の保有林にて過ごします。浜辺から歩いて15分以上かけて登っていく山もあるので、津波に対しての心配もございません。
※無人島から4キロ程度の場所にある、県立いえしま自然体験センターとこまめに定期連絡を取りながら、状況に応じた安全策をとっていきます。
※提携先であるSHOSAPOでも、同基準で12年間毎年40名程度の子どもたちを一週間の無人島自給自足生活に連れて行っています。
■もしも大きなケガをしたときはどうするの?
実際、無人島での生活では、統計的に見ても、普通のキャンプよりもケガが起こる回数は圧倒的に少ないです。その上で、安全対策としてAEDの持ち込みを含め、ライフセーバーの資格をもったスタッフに同行の依頼をしています。
曽雌自身、MFA小児・乳幼児救急法プロバイダーの資格を有し、応急処置や子どもの心肺蘇生法については毎年トレーニングを積んでおります。
それでも大きなケガが起こってしまった場合は
① 船で本島まで連れて行く
② 緊急時はドクターヘリを呼ぶ
との対応を想定しております。
その他、細かくあげていくと・・・
■海にもぐるときの対策は?
海にもぐる前に、必ずウォッチ(見守り役)のスタッフに伝え、大人の目がない状態で海に入ることは一切ないようにしています。
■熱中症の対策は?
基本的に海に入っている時間が長いため、体温を下げることができ、熱中症については対策が取りやすいです。
■塩分・糖分の補給は?
毎食、調味料の味噌を使うため、食事から塩分をとれるようにしています。
また、塩漬けをして乾燥をさせた梅干しと氷砂糖を持ち込み、いつでも食べられるように設置をします。子どもには、梅干し食べて甘く感じたら塩分が足りない証拠だよ、と伝えて自分の身体についての目安を作ります。
■水分・ミネラルの補給は?
各自2Lのペットボトルを持参し、そのまま飲める水と、沸騰をさせて使用可能な水をタンクに入れて大量に持ち込むことで、常に麦茶を作っておけるようにします。実は熱中症の対策には、水分・塩分の他にミネラルが必要です。麦茶を飲料で使用することで、ミネラルの補給を行います。
■自分で命を守るルール
無人島で必要な水と交換することができる「オーシャン」というポイントを作ります。「オーシャン」の入手方法の例として、30分以上グループの全員が日陰で昼寝をする時間を作るや、全員がトイレで大便をする、など自分の身体を守るための方法を基準として設定します。
他にも様々な安全対策はありますが、分かりやすい例としてあげました。
また何かわからないことや、詳しく聞いてみたいことがあれば、お気軽に曽雌までご連絡ください。
どんな些細なことでも構いません。
無人島の企画です。
参加する子どもたちもそうですが、送り出す保護者の皆様にとっても大きな覚悟が必要だと思います。
だからこそ、事前選考を本気で行い、事前に1泊2日の事前研修までを行います。
遠慮は一切必要ありません。
心ゆくまで質問攻めにしてくださいませ。
TEL:052―802―3755(担当:曽雌ソシ)
皆様の挑戦を心よりお待ちしております。