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スタンツ小学校【無人島Q&A④】「どうして無人島で自給自足生活をするの?」
ドンマイプロジェクトの曽雌です。
こちらは無人島自給自足生活について興味を持っている方に、実際にどんな風に生活するの?
とイメージをもってもらいやすくするためのQ&Aコーナーです。
今回は「どうして無人島で自給自足生活をするの?」についてお答えします。
言い換えれば、なぜ僕が無人島自給自足を主催するのか?という思いについてです。
一言で言うと、「私なら何があっても大丈夫」と子どもたちが思える環境を作りたかったからです。
皆さんは、自然あそびや野外活動のゴールって何だと思いますか?
例えば、サッカーを習っている子は、プロのサッカー選手を夢見ることが多いですよね。
それは、プロのサッカーリーグで活躍している大人の姿が見えやすいからでしょう。
僕自身、幼少期からサッカーを習っていて、高校時代では全国大会に出場しました。
そして僕の弟も同様に幼少期からサッカーを習い、中学生の頃には日本代表にまで選ばれました。
サッカーの場合、自分自身が成長していく形を、結果によって実感することができます。
地区大会、県大会、全国大会。
地区選抜、県選抜、日本代表。
そして、プロのサッカーリーグで活躍する選手の姿。
そうやって自分自身の中で、常に次の目標をイメージしやすくなっているんですね。
そのため、僕はサッカーを通じて、目標達成のために努力する大切さを学ぶことができました。
全国大会に出場するために何が必要かを考え、技術、体力、メンタルに必要な力を分類し、
それらを小さく落とし込むことで、最終的には”炭酸飲料を飲まない”や”間食を避ける”などの日常生活の過ごし方へと繋げていきました。
だからこそ、上には上がいることも明確に理解することとなりましたが・・・
一旦、話を戻します。
では、野外教育の中でゴールをどうやって作ればいいのか?
これが僕自身が向き合い続けたテーマだったと言えます。
自然の中でどれだけ遊びが上手になっても
どれだけ虫を捕まえるのが上手になっても
どれだけ火起こしが上手になっても
どれだけカレー作りが上手になっても
それ自体には大きな価値は無いんです。
極端な話、火起こしができなくても、カレー作りができなくても生きていけるじゃないですか。
だからきっとその先にあるものは、スキルでは無いはずなんです。
では、野外教育の中にある本当の価値とは何なんだろうか?
ひたすら考え続けた中で見つけたものが
『何があっても大丈夫』と感じられる心を育むことでした。
社会の中では、どうにもならないような壁にぶつかることが多々あります。
それは、人間関係だったり、勉強だったり、成果だったり
そうやってたくさんの挫折があります。
そして、これからの社会ではもっと挫折の機会は多くなっていくんじゃないかなと思っています。
なぜなら、AIやロボットに人の役割が代替されていってしまいます。
極端な話、あなたの役割はロボットにできるから必要ありません
と言われることが増えていくと予想されます。
そんな社会の中で、私達が必要な力はなにか?
それこそが、どんな状況でも自分で役割を見つけ、動き続ける力なんじゃないかと思っています。
言い換えれば、それは挫折をしない力。
そのためには、自分自身で本気で考えられる環境が必要でした。
プログラムを一切無くし、大人の都合による成功を一切排除し、子どもたちの本気のチャレンジを引き出せる場所。
一般のキャンプでは、何かあっても誰かがなんとかしてくれる。
自分がやらなくても、別に問題ない。
プログラムがあるから、言われたことを楽しんでいれば大丈夫。
そんな風に感じてしまいます。
それ自体が悪いことでは無いんです。
初めてキャンプに参加する子どもたちにとっては、それ自体が大きなチャレンジだと思うからです。
ただ、僕が作りたい無人島のキャンプは、サッカーでいう全国大会なんです。
そこに向かって自ら努力をし、参加すること自体に覚悟を持って臨む。
これまで様々な体験や、様々な葛藤を感じてきた子が
それでも自分自身には何ができるのかと、不安と期待を持ちながら覚悟を持って臨む場所。
だからこそ、参加者に選抜を設けています。
今はまだ、無人島に参加するのは早いんじゃない?
本気で子どもたちにはそうやって伝えていきます。
それは年齢やスキルでは無く、本人の意志と行動によって判断します。
きっと無人島の中では様々な困難が待っていることでしょう。
ご飯を食べないと生きていけない。
雨の中、火を起こさないといけないこともあるでしょう。
そんな困難を自分の意志と行動によって乗り越えていく。
「私なら何があっても大丈夫」
そんな自信をつけたいチャレンジャーを募集しています。