日常にちょっぴり役立つ情報をお届けします。

 

学ぶことって凄く時間がかかりますよね。

本を1冊読むのにも結構な時間が必要ですもんね。

 

なので、これまで学んできたことをもとに、役立つ情報をピンポイントでお伝えします。

 

 

今回は、子どもたちの長所を見つけるために役立つ考え方についてです。

 

子どもたちの長所をみつけた方が良いのは分かっている。

 

でも、、、

勉強もめちゃくちゃできるわけじゃないし…

運動だって飛び抜けてできるわけじゃない…

 

どうしても悪いところばかり目についてしまう。

どうすれば長所を見つけられるようになりますか？

 

結論から言えば

子どもを見る視点を増やすこと

が一番効果的だと思います。

 

多くの人たちにとって

長所を探すときの視点は大きく分けても

・勉強

・運動

・音楽

ぐらいに限定されるんじゃないでしょうか。

 

ご存じの方も多いかと思いますが

私達は、自分の意識している情報を集めてしまうという習性があります。

 

だからこそ

この「視点」を増やすことって

物凄く大切なんです。

 

心理学から見ても

人が行動を変えるのに最も有効な方法は

「物の見方を変えること」

だと言われているぐらい重要なことなんです。

 

そこで、今回紹介するのが

「8つの知能」という考え方です。

 

ハーバード大学のハワード・ガードナー教授が提唱をした考え方です。

 

これまで人間の知能はIQという視点からのみ考えられてきました。

しかし、本当にこの1つの指標からだけで人間の知能を考えても良いのか

という疑問から生まれた考え方です。

 

この考え方は

人間の知能は単一ではなく複数ある。

そして、その複数の知能は

一人ひとり強い部分と弱い部分がある

というものです。

 

具体的には以下の8つに分類されています

 

①     対人的知能…他人の気持ちや感情、モチベーションなど、人との関わりに関する知能

 

②     論理・数学的知能…物事を論理的に捉えたり、問題を解決したりする知能

 

③     博物学的知能…身の回りにある様々な事象に目を向け、違いや共通点を見つける知能

 

④     視覚・空間的知能…空間を認識したり、絵を描いたり、視覚的な情報を扱う知能

 

⑤     内省的知能…長所短所に関わらず、自分自身について把握し行動できる知能

 

⑥     言語・語学知能…話をしたり、文章を描いたり、言葉を扱う知能

 

⑦     身体・運動感覚知能…体を使って表現したり、手を使って何かを作り出したりする知能

 

⑧     音楽・リズム知能…リズムやメディなど音楽を扱う知能

 

実は学校の勉強で測っているのは

ほぼ、②と⑥の2つのだけなんです。

 

そして

この考え方を知っていると3つのメリットがあります。

 

1つ目は

多角的に子どもの良さを見つけることができるようになる。

2つ目は

一人ひとりが違う特性をもった人間だと理解できるようになる。

3つ目は

一人ひとりに合った学び方を柔軟に考えられるようになる。

 

という点です。

 

私達は、たとえ兄弟や姉妹で合っても、一人ひとり異なる特性をもっています。

 

だからこそ、学び方も異なるのが当たり前なんですね。

 

例えば、勉強で考えると分かりやすいのが

人との関わりが強い子は、人から聞きながら学ぶのが効果的ですよね。

音楽の知能が強い子は、耳で覚えるのが効果的かもしれません。

空間的な知能が強い子は、絵や図にして学ぶのが効果的かもしれません。

 

これだけでも目からウロコな学び方じゃないですか？

 

そして、そう考えると

その子に合ったサポートは何なのか

を自然と考えていけるようになっていきます。

 

手前味噌で恐縮ですが

僕は、野外教育や探究学習は

この一人ひとりの特性を発見するのに

最も効果的な方法だと考えています。

 

子どもたちが

何か遊びを始めるときに

どんな方法で始めるのかを

じ～っと見てみるんです。

 

面白いですよ～

本当に一人ひとり遊びの入り方が違っています。

 

大切なのは

それが良いか悪いかじゃないんです。

 

その子がどんな特性をもっているか

を見つけることにこそ意味があります。

 

 

そして、付け加えると

この8つの知能を提唱したハワード・ガードナー教授は

 

まとめられないけど

人間の知能はもっとある。

 

100個以上ある！

 

なんて言葉を残しているぐらいです（笑）

 

それはさておき

 

この8つの知能。

良ければ、子どもたちの長所を見つけるための

良い道具として活用してみてください。

 

ただし、これはあくまで1つの考え方であって

これに固執しすぎるのも良くないですよ。

 

まずは

自分って何が強いのかな～

どこが弱いのかな～

なんて考えてみるのも面白いかもしれませんね。

 

興味があれば、こちらの本を読んでみてください。

内容がめちゃくちゃ濃いわけではありませんが

読みやすく、最初のイメージはもちやすいと思います。

 

思ったより長くなってしまいました。

また、次回をお楽しみに～

 

曽雌